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ゲームクリエイター超ロングインタビュー本!
1人につき2万文字で30ページくらいびっちり書いてあります。
岩谷 徹(『パックマン』)
遠藤雅伸(『ゼビウス』)
坂口博信(『ファイナルファンタジー』)
糸井重里(『MOTHER』シリーズ)
仙波隆綱(『メタルブラック』)
仲村 浩×森田典志×塚田みさき(『エドワード・ランディ』『ファイターズヒストリー』)
前川正人(『ガンスターヒーローズ』『レイディアンシルバーガン』)
海道賢仁(『ナイトストライカー』)
井上淳哉(『エスプレイド』『ぐわんげ』)
安田 朗(『ストリートファイターII』)
丸山茂雄(プレイステーション)
須田剛一(『ファイプロ ファイナル』『シルバー事件』)
桝田省治(『俺の屍を越えてゆけ』)
芝村裕吏(『ガンパレード・マーチ』)
上田文人(『ICO』『ワンダと巨像』)
奈須きのこ(『月姫』『Fate/stay night』)

デジタルゲームの初代の方から近年のクリエイターさんまでいっぱい収録されている書籍です。


デジタルゲームについてのスタンスの話(開発、作り手側)ではなく「このゲームはこうやって考えて作りました」系の話題が多めなので、ゲームファン向けです。
自分がクリアーしたゲームがあればあるほどこの書籍が楽しめます。
あのゲームの裏話がいっぱい書いてありますよ!


このメンツの中で特殊なのが丸山茂雄氏でしょうか。
70~80年は音楽の方にいた方で、90年からプレイステーションの立ち上げに関わっていた人です。
久夛良木さんをプロデュースしていたとも言われていた方ですね(漂流するソニーのDNAより)
そもそも、プレイステーションは立ち上げ時に何度も「(ゲーム事業は)辞めろ」とソニー本社から言われており、
決して良いスタートではなかったという事が書かれています。
「絶対セガに負ける」と何度も言われた(略)でもね、あのときは、セガがいたおかげですごく学んだね。


イレギュラー的なインタビューだったのが須田剛一氏かなと。
この人の人生は波瀾万丈すぎてすごすぎでした。葬儀屋とかどんだけ…
芝村裕吏氏は元は軍隊の方でその方面での話が載っていたり。
奈須きのこ氏は月姫が800部売れても首釣るしかないという話が載っていたり。

この書籍はインタビュー本なのでライターの名前も書いてあるんですが、良いライターさん(鋭い質問をする、相手にしゃべらせるような会話をする)人とできない人というのは書籍にするとなお差が出てよくわかりますね。
個人的に桝田省治氏のインタビューをしている方の態度や質問は好きじゃなかったなぁ…
質問する側は「~ですよね」と決定してしまうようなセリフを頻繁に言ってはいけないと思うのですが。



ともあれ、ゲーマーなら楽しめる一冊なのは間違いなし!
2012年6月に出たばかりの本なので近年の話題もちゃんと入ってます。読むなら今でしょ!
知ってるクリエイターさんが5名もしくはクリアーしたゲームが5本以上あったら間違いなくこの書籍は買い。

分厚い書籍なので電子書籍化を超希望しております。


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