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任天堂元社長のイワッチの本。面白かった!良書です。説教本じゃないよ。
岩田氏の「こう考えて生きてる」という本でした。
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岩田氏といえばこれ。

「名刺のうえでは、わたしは社長です。
 頭のなかでは、わたしはゲーム開発者。
 しかし、こころのなかでは、わたしはゲーマーです」

(2005年米サンフランシスコ ゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC)基調講演)

本当に明言だと思う。
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岩田さん - ほぼ日刊イトイ新聞
▲本の公式サイト。「もくじ」のタイトルをクリックすると目次が全部見れます。
立ち読みページあり。

"岩田聡さんのコンテンツ。 - ほぼ日刊イトイ新聞"
▲この本の内容はここから抜粋して綺麗にまとめたものと
社長が訊く|ニンテンドー3DS|任天堂
▲一部(本当に一部だけ)の任天堂ページの「社長が訊く」から抜粋
のまとめ本になってます。
綺麗にまとまっているのでweb掲載の全文を読まなくても大事なところがピンポイントでちゃんと掲載されている本になってます。

自分はkindle版を購入したんですがkindle仕様にちゃんとなっているのでマーカーも検索も全部できます↓
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▲kindle版。一部モザイクを入れてます(製品版にはモザイクはありません)
PCでもkindle専用ソフトがあるのでPCからでも読めます。
本購入者が文章のマーカーを引いた全体率が表示されるのが地味に便利。
(トロフィーの全体取得率表示みたい)

あと紙版のブックデザインもすごく良い。表紙のいわっちの絵もいい。
年代に左右されないブックデザインと絵なので「末永くこの本が読まれてほしい」という設計で作られてるのが非常によくわかります。
おそらく「絶版しても図書館に永く置かれてほしい本」というデザインでやってるんじゃないかな…そんな気がする。


岩田氏は2015年7月11日に永眠されてますが数年かけてちゃんとしたまとめ本を出してくれるのはファンにはとっても嬉しい。
公式サイトいわく海外版も今後出る予定らしいです。

岩田氏の詳細はネットや書籍や雑誌で情報が多いので知ってる人も多いと思いますが一応簡単に書いておくと
・任天堂元社長
・開発中止が危なかったMOTHER2を立て直して作り直した
・若くしてHAL研究所の15億円あった負債を6年間で完済した
・更にいうなら最初のピンボール、ゴルフ、F1、バルーンファイトと最初からすごかった(しかもこの4本が1984~1985のたった1年で発売された)
特にバルーンファイトは風船の物理演算っぽい動きが当時はまだ目新しくてしかも対戦ゲーなので面白かった。
という感じです。
詳細はググれば山ほど情報が出てくるのも今となっては非常に助かるところです。
岩田氏が残してくれたものはとても多い。


本文の内容は"岩田聡さんのコンテンツを読んで興味がある人は本もどうぞという感じなのでまずはwebを読んでみることをオススメします。
全文掲載はwebサイトになるのでここを読めばいいんですが書籍版は宮本茂氏と糸井重里氏のインタビュー記事が載っています。
テーマは「岩田さんについて」なので任天堂メインの話ではなくあくまでも岩田氏本人についての話です。
こちらも大変面白かったです。宮本茂氏と本当に仲が良かったんですね。

以下面白かったところ
・ゲームって、自分で操作して、インタラクティブに関わる娯楽なので、自分への刺さり方が独特で、ものすごく強い
・自分が注ぎ込んだ苦労やエネルギーよりも、ご褒美の方が大きいと感じたら、人はそれをやめない



ゲーム以外にも岩田氏の仕事の考え方が綺麗にまとまっていて良書です。
かといって説教本ではなくノウハウ本でもなく哲学本でもなく難しい話題も無い。
学生さんにもオススメです。

「いわっちの本」なので任天堂会社全体の話題も多いですが基本的には最初から最後まで岩田氏本人の本になってます。
任天堂時代の岩田氏と宮本茂氏の話の本は任天堂 “驚き”を生む方程式 (感想記事)で読むことができるので任天堂&岩田氏が知りたい方はこちらの本もオススメです(良書です)



▲紙版


▲kindle版
【Kindle】岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。 (ほぼ日ブックス) Kindle版


いわっち本に名前が出てくる桜井政博氏やポケモンなどの関連本の感想はこちらのまとめページから↓
【このブログのゲーム関連書籍感想記事リンクまとめ↓】
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